bepio
1)ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)ってなんですか??


ベピオゲルの成分である過酸化ベンゾイルは、海外では
50年以上前から使用されているニキビ治療薬です。
過酸化ベンゾイルは薬剤耐性菌の報告がありません。
そのため長期で使用しても安定した効果が期待でき、国内のニキビ治療の主流成分となっているます。

名称由来は、有効成分である過酸化ベンゾイル(Benzoyl Peroxide)が一般的に「BPO」と略されており、直感的に成分がイメージできるよう「ベピオ(BEPIO)」と名付けられました。
(「べっぴん」という意味も込められているそうですよ。)

 

2)ベピオゲルの作用はどうして効くの??

ニキビの原因菌であるアクネ菌の増殖をおさえ、ピーリング作用(皮膚表面の古い角層を取り除く作用)により、毛穴のつまりを改善しニキビに効果があります。

2週間~3ヵ月ほど塗り続けることで効果をより体感するわけですね。
ピーリング作用があるので、赤いにきびや白にきび、黒にきびを同時に治療することができます。

野菜のピーラーでの皮剥き、髪の毛でいう痛んだ毛先を美容師さんに切ってもらうイメージでしょうか。


治療をやめてしまうと、ニキビがくり返しできてしまいます。

毛根、毛穴、皮脂腺がある以上完治することはなく、うまく付き合っていく必要があるんですね💦

皮疹の軽快後も治療を継続することで、軽快した状態を維持することができ、ニキビができにくい肌を目指していきましょう。

 

ニキビ治療のガイドラインでは
1)ベピオゲル
2)エピデュオゲル
3)ディフェリンゲル
4)デュアックゲル

の4つの薬が急性期の赤ニキビ、白ニキビともに推奨度Aとなります

 

3)ベピオゲルの対象患者さんについて

小~中高生の思春期ニキビや大人ニキビの全ての対象年齢が治療対象ですね。

ニキビ痕を残さないためにも早めに治療することが大切です。
一度ニキビ痕が残ってしまうと保険治療では難しく、時間と経済的負担かかる可能性が高いです。

肌は借金と同じで抱えると返済に時間がかかるわけですね💦

コスメなどのスキンケアマネージメントも非常に重要ですし、喫煙、睡眠サイクル、生活習慣、食事習慣、月経周期など複数の要因があることも無視してはいけません💦

ニキビ痕は重症のニキビだけなく、軽症のニキビでも残ってしまうことがあります。


ニキビを治療せずに
3か月間放っておくと8.2%10個に1個は治らないニキビ痕になるという報告もあるわけですね💦

 

4)ベピオゲルの使い方は11回、洗顔後患部に塗布します。
自己判断でニキビが治ったと思って治療を中断せず、一定期間続けて塗ることが大切です。
また早く治そうとして頻回に塗布してもいけません。

非常にactiveな薬ですのでご自身のペースを肌に合わせて見つける必要がります。

ベピオゲルは顔だけでなく、胸や背中などの体のニキビも治療することができます。

そんなべピオに塗りやすいローションタイプが出たわけですね!!

 

(赤ニキビのまわりには、炎症を起こしていない白ニキビや黒ニキビ、目には見えない微小面皰(めんぽう)というものがあります。

始めはニキビのある部位に少量塗布し、問題がなければ徐々に塗布範囲を広げ、ニキビのできやすいところ全体にまんべんなく塗ることで新しいニキビができにくくなります。

つまりニキビ治療の本質はできにくい状態の維持になるわけです!!

5)
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顔全体に塗る場合の目安は、人差し指の先から第一関節までの長さの1FTU(約0.5g)量になります。

顔全体に1か月使用するとベピオゲル1本分(15g)になります。
1ヶ月以内に使い切るならそれは使いすぎですので要注意です。

 

他には、ベピオゲルの使用上の注意がありますよ💦

・ベピオゲルには漂白作用があるので、髪、衣料などに付着しないように注意してください。

・ベピオゲル使用中に外出するときは、帽子をかぶるなどして、ベピオゲルを塗った部位を強い日光に長時間あてないでください。

・日焼けランプの使用、紫外線療法は避けてください。

・ベピオゲルは、凍結を避け、涼しいところ(25℃以下)で保存してください。

 

6)ベピオゲルの副作用についての注意点です

使いはじめに、赤み、ヒリヒリ感、皮むけ、乾燥などの刺激症状があらわれることがあります。
多くの場合、1ヵ月を過ぎると刺激を感じる頻度は減っていきます。

(臨床試験時の副作用の刺激感の発現頻度は、1ヵ月目が約30%2ヵ月目以降は10%に減弱しています。)

ただ、100人中3人程度の頻度でかぶれ(接触皮膚炎)がおきることがあります。
強い赤み、かゆみ、ジュクジュクしたひどい腫れがあらわれた場合は、すぐに使用を中止が必要です。

一時的に休薬やステロイド外用処置などの処置を行うことがあります。

有効な手順ですがアレルギー反応や皮膚炎のリスクがり適当には使用できないわけですね💦